公開日 2018年6月26日 最終更新日 2021年9月25日
フトアゴヒゲトカゲ大好きのシャマブンです。
この記事では、餌用昆虫として優れているデュビアについて紹介します。
爬虫類飼育者の中には、昆虫餌をどうするか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
また、餌用にコオロギを飼っているけどもっと良い餌昆虫を探している人もいると思います。
そんな人達のために、デュビアが餌用昆虫にふさわしい理由を説明します。
目次
1. デュビアとは
デュビアとは、和名を「アルゼンチンモリゴキブリ」と言う南アメリカに生息するゴキブリです。
餌用の昆虫として人気で、様々な爬虫類ショップで販売されているほか、Amazonなどのネット通販でも扱われています。
よく見た目がゴキブリっぽくないと称されることもありますが、どうみてもゴキブリです。雄は想像通りの姿です。とてもつらい。
幼虫やメスはゴキブリというよりはダンゴムシの方が近いですね。
こっちはまだ嫌悪感なく見ていられます。
2. デュビアのメリット
見た目はアレですが、それでも餌用昆虫として人気なのは理由があります。
デュビアのメリットを見ていきましょう。
2-1. 臭くない
ちゃんと乾燥状態にあれば臭くありません。
コオロギなどは匂いが気になるという話をよく聞きます。
私は同じ部屋に強烈な匂いを放つものは置いておきたくないので、これは重要な要素でした。
飼育している感じだと、完全に無臭ではありませんね。
餌のせいなのか若干においます。
近づかなければどうってことはありません。
2-2. プラスチックの壁を登れない
ゴキブリなのに、虫かごなどのプラスチックケースの壁を登ることができません。
おかげで脱走の心配がほぼないというのはありがたいです。
ただし傷がついていたり、あまりにも汚いようだと登れてしまうようです。
ケースを洗うときは傷つけないように注意が必要です。
私は虫かごで買っていますが、全く登れていませんね。
蓋を開けるときに気を使わなくていいので助かります。
2-3. 飛ばない
翅はついていますが飛ばないらしいです。
確かに私も飛んだところは見たことがありません。
それでも翅を広げているとビビりますね…。
2-4. 鳴かないので静か
コオロギはノイローゼになるレベルでうるさいらしいです。
近所迷惑にもなりそうですね。
あまりにもコオロギの鳴き声がうるさく、1匹ずつ鳴かないように処理したという記事を読んだことがありますが、さすがにそこまでしたくありませんね…。
それにくらべてデュビアは鳴かないので静かです。夜にカサカサ動く音がするくらいです。
鳴かないというのも、私がデュビアに決めた要因の1つです。
2-5. 動きが遅く捕まえやすい
日本のゴキブリなんかに比べると動きが遅いです。
そのため、ピンセットでも簡単に捕まえることができます。
餌を与える度に捕まえられずにイライラする心配がありません。
万が一脱走してもすぐに捕まえらます。
2-6. 繁殖に手間がかからない
繁殖が簡単です。
まずデュビアは丈夫でなかなか死にません。
水切れや餌切れにも強く、共食いもしません。
メスが卵を体内で育てるので、卵の管理も必要ありません。
定期的に餌を与えて放っておけば増えます。
餌用昆虫にそれほど手間をかけたくない方におすすめです。
私もほとんど世話らしい世話をしていません。
2-7. 食いつきが良い
食いつきが大変良いです。
うちのフトアゴヒゲトカゲも、デュビアを見ると飛びかかってくるほどです。
餌なので、ちゃんと食べてくれるかは重要な要素ですね。
3. デュビアのデメリット
ここでデメリットも見ていきましょう。
3-1. 繁殖に時間がかかる
繁殖に手間はかからないのですが、時間はかかります。
幼虫が大きくなって次の子供を産むまでに、約6ヶ月くらいかかるんだとか。
あまり小規模の飼育環境で毎日デュビアを与えていると、あっという間に枯渇してしまう恐れがあります。
ある程度の規模があればカバーできます。
私の飼育規模は小さいので、あんまり大繁殖って感じではないです。
3-2. ゴキブリである
まぁこれは仕方ないです。慣れです。
私も最初は苦手でしたが、見るだけなら平気になりました。
触るのはまだ勇気がいりますね…。ピンセットでなら余裕です。
ここを克服できるかが勝負の分かれ目ですね。
4. デュビアを繁殖させよう
デュビアのメリットを理解したなら早速買いにいきましょう。
爬虫類ショップで売っています。通販もあります。
値段はサイズにもよりますが、だいたい1匹5~10円くらいだったと思います。通販はお高め。
私はフトアゴヒゲトカゲをお迎えした日に一緒にデュビアも買ってきました。
100匹セットで買った覚えがあります。
デュビアをゲットしたら飼育環境を整えます。
4-1. 飼育環境
虫かごや衣装ケースなどのプラケースで飼うことができます。
ケースの中に、紙製の卵パックなどを入れて活動域を増やしてあげましょう。通販やショップなんかで買えます。
大規模に繁殖させている人は衣装ケースで飼っていることが多いです。
デュビアは少し過密気味に入れたほうが繁殖が早いようです。
温度は25~28℃くらいがよく繁殖すると言われています。冬はパネルヒーターなどで保温しましょう。
餌皿も準備して、野菜などの餌が糞に付着しないようにしています。
4-2. 餌
餌は野菜や昆虫ゼリー、ラビットフード、専用餌などがあります。
私はラビットフードを水でふやかして与えています。
フトアゴヒゲトカゲにあげる野菜のあまりを与えるときもあります。
野菜を与えるときは食べ切れる量を与え、食べ残しは片付けましょう。
傷んでしまって虫が湧く恐れがあります。
慣れてくると、餌を入れたときにデュビアがわらわらと集まってくるのが可愛く見えてきます。
細かい餌は取り合ったりしてます。
ラビットフードはちょっと匂いますね。野菜のほうが臭わないのでいいです。
5. デュビアを飼うときの注意点
簡単に繁殖させられるデュビアですが、いくつか注意点もあります。
5-1. ダニの発生に注意
ダニはデュビアの天敵です。デュビアを食べる爬虫類側にもよくありません。
ダニが増えすぎると人間にもアレルギーなどの悪影響を与えます。
ダニの発生を抑えるには乾燥が1番です。
デュビアの糞がたまっていくと湿気がこもりやすくなります。半年に1回くらい掃除できればいいでしょう。
私も一度ダニがわいたことがあります。
その時は糞をすべて捨てて、ベランダに出して日光に当てました。
そしたらなんとかなっていましたね。
5-2. デュビアはひっくり返ると自力で起き上がれない
そしてそのまま死んでしまいます。
できるだけひっくり返らないように足場を用意するなどしてあげましょう。
デュビアが死ぬ理由の大半がこれです。
死体はすぐに取り除きましょう。
私もこのことに気づくまでにだいぶ時間がかかりました…。
まさか起き上がれないとは思いませんよね。
6. おわりに
今回はデュビアについて紹介しました。
デュビアが餌昆虫として優れていることがわかってもらえたら幸いです。
爬虫類飼育者で餌に悩んでいる方は、デュビアを検討してみてはいかがでしょうか。
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ミックスベジタブルを与えてみよう。
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