公開日 2021年6月23日 最終更新日 2021年9月25日
シャマブンです。
みなさん腕時計は好きですか?
私は好きです。
今回は以前に祖父から受け継いだ、IWCの腕時計をオーバーホールした話を書こうと思います。
費用など参考になれば幸いです。
ちなみにこれは2018年の話ですので、今と違うところがあってもご了承ください。
それではどうぞ。
1. 時計の素性について
今回オーバーホールした腕時計の素性についてお話します。
これはもともと祖父がつけていた時計です。
夏休みで遊びに行ったときに、形見として私にくれました。
まだまだバリバリ元気ですが、机に入れたままではもったいないとのことでいただきました。
30~40年前にスイスの路面店で買ったものだそうで、一度もメンテしていないらしいです。
ゼンマイを巻けば動き始めましたが、さすがに油やパッキンは駄目になっているでしょう。
せっかくなのでオーバーホールすることにしました。
ちなみにオーバーホールとは、時計を分解して清掃したり、駄目になった部品の交換をしてもらうことです。
その辺の時計屋さんでもしてもらえますが、かなり古い時計のため部品などがあるか不安だったので、IWCの正規店にお願いすることに決めました。
正規店でも古すぎる部品は取り扱っておらず、修理できない可能性も考えられます。
一応IWCは高級時計なので、サポート期間が長いことを期待します。
2. IWCへ見積もりをお願いする
さっそく銀座のIWC店舗へ時計を持ち込み、オーバーホールが可能か聞いてみました。
うろ覚えですが確か
- すぐには正確な見積もりができないが、10万円以上かかる
- 日本で対応できない場合もあり、その際はスイスへ送って見積もりしてもらうことになる
- スイスへ送った場合は見積もり手数料として15000円かかる
などの説明をしてもらいました。
10万円という金額に恐れをなした私は一時撤退を選択。
悩みましたがボーナスの時期だったこともあり、見積もり依頼を決意します。
IWC公式サイトからサポートへ電話して見積もりの手続きを進めました。
ところで祖父がスイスの路面店で買ったというこの時計、果たして本物なのでしょうか?
オーバーホールに出して偽物だと判明した場合はどうなるのでしょう?
そのことを見積り依頼の際に質問すると、
「偽物だった場合特に何もせず返却します。ただし見積もり手数料はかかります。」とのことでした。
まぁそうですよね。そのままお願いすることにします。
電話で手続きをお願いすると、後日郵送で修理依頼書が届きました。
こんなのです。記入して時計と一緒に送付。連絡を待ちました。
3. 金額、そして依頼
時計を送ってしばらくして連絡がありました。
やはり古い時計なので、日本では見積もりができないためスイスへ送ってよいか?
スイスへ送ると手数料が15000円+税かかる(ただしそのまま修理を依頼すると手数料はかからない)ということでした。
ここで返してもらっても日本での見積もり料金がかかることと、そもそも修理をお願いするつもりなのでスイスへの送付を了承。
ちなみにスイスへ届いてから見積もりが出るまで2~3ヶ月かかるとのこと。長いですね。
……と言いつつ送付を了承してから1ヶ月で見積もりが出てきました。
壊れていたわけではないので診断が早かったのかもしれません。
診断してもらった不具合は以下の通り。
- 精度低下
- 機械油切れ/乾き
- 風防傷
- 針変色/夜光劣化
- 文字盤変色
- リューズ劣化
時計の中身は無事ですが、まぁまぁボロボロということですね。
それに対するIWCからの修理提案は以下の通り。
必要な修理として
- コンプリートサービス
- 時計及びケースの分解
- ケース部品とバックルまたはブレスレットの洗浄
- ムーブメントの分解、ムーブメントの全パーツ洗浄
- ムーブメントの不具合パーツ交換、ムーブメントの組立て
- 最終組立て、パッキン交換
- 精度チェック、パワーリザーブ点検、防水機能点検(防水モデルのみ)、最終機能点検
- 風防交換
- リューズ交換
- 時分針交換
- 秒針交換
オプション修理として
- 文字盤交換
- ライトポリッシング
かなりボリューミーですね。
というか文字盤も針もリューズも風防も交換したらほぼ新品みたいなものですね。
ちなみに気になるお値段は以下の通り。
- コンプリートサービス:114,480円
- 風防交換:サービスに含む
- リューズ交換:7,560円
- 時分針交換:サービスに含む
- 秒針交換:サービスに含む
- 文字盤交換:25,920円
- ライトポリッシング:サービスに含む
合計147,960円!!!!!!高い!!!!!!!
お願いすることにしました。料金はヤマト運輸の代引きとのこと。
クレジットカードは使えるとのことで一安心。
ちなみに修理期間は11週間だそうです。約3ヶ月。
4. 帰ってきたIWC
修理期間11週間と言いつつ1ヶ月で返ってきました。
代引き金額。
プチプチに包まれています。
保護されています。
あらピカピカになって!!
並べると違いがわかりますね。傷が消えて綺麗になっています。
文字盤も若干変わっていますが、ほぼ同じものに交換してもらっています。
文字盤のロゴが現行モデルと違うところも、アンティークウォッチという感じがして良いですよね。
ロゴの変化は危惧していたので、そのままで安心しました。
私が修理しましたというサインが入っています。
おまけの収納用ボックスが付いていました。こういう心遣いは嬉しいですね。
おわりに
IWCのオーバーホールをした話でした。
少し長くなってしまいましたが、参考になればと思います。
今後も定期的にオーバーホールしていきたいですね。
それではまた。
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