公開日 2018年4月5日 最終更新日 2021年9月25日
シャマブンです。
この記事では持株会について紹介します。
「会社に持株会という制度があるみたいだけどなにがお得なんだろう…。」
私も最初はそんな疑問を持っていました。
そんな方のため、持株会のメリット・デメリットを解説します。
目次
1.持株会は自社株を買うための集まり
持株会とは従業員持株会とも言い、社員がみんなで自社の株を買う集まりのことです。
会社の福利厚生の一環として数えられます。
持株会の仕組みは、まず自分で決めた一定額が毎月の給与から天引きされ、持株会に出資されます。
持株会が出資金でまとめて株を購入し、出資額に応じた株数が会員に割り当てられます。
例えば3000円と決めたなら毎月3000円が給与から天引きされ、株価が1000円なら3株、6000円なら0.5株を買うことになります。
通常であれば100株や1000株単位でしか日本株は買えませんが、持株会なら少額で株を買うことが出来ます。
2.会社側にもメリットがある
よく会社で持株会員の募集をしていますが、積極的に募集しているのは会社側にもメリットがあるからです。
持株会員は頻繁に株の売買をすることがないので、安定株主を持つことが出来ます。
また、従業員ですから株主総会で文句を言うこともありません。物言わぬ株主ですね。
会社にとっては都合が良いと言えるでしょう。
3. 持株会のメリット
3-1.少額から株を買うことが出来る
持株会のメリットとしては、少額から株を購入することができることが挙げられます。
通常、株を購入する場合は100株単位となりますので、それなりにまとまった額が必要となります。
例えば1株1000円で購入単位が100株なら、最低10万円が必要になります。
一方持株会なら1000円から購入できるので、株初心者にとっては始めやすいです。
また、あらかじめ給与から天引きされるので自動的に積み上がっていく貯金とも言えます。ついお金を使いすぎてしまう人でも強制的にお金を貯める仕組みを作ることができます。
自動的に貯金をする仕組みづくりの大切さは「貯金したい人必見!誰もが実践するべきおすすめの貯金方法とは?」でも紹介しています。
3-2.奨励金が出る
株を購入する際に数%の奨励金がプラスされることが一般的です。
奨励金が10%であれば3000円の出資金で3300円分の株を購入することができます。これは大きいメリットです。
何もしなくとも10%の利益が乗っているようなものです。
3-3.自社株を買うことができる
本来は自社の株は購入できないのが原則ですが、持株会は別です。
持株会では毎月決まったタイミングで株を購入しますので、インサイダー取引になりません。
会社によっては課長になるタイミングで自社株を買わせるようなこともあるようです。
それならあらかじめ持株会に入っておいてコツコツ少額から買う方が、後で一気に買うよりマシという考え方もあります。
4. 持株会のデメリット
では持株会のデメリットは何でしょうか。
4-1.自由に売買できない
それは自分のタイミングで株を売買できないことです。
株の値段が高くなったから売りたいと思ってもすぐには売れません。
今は株価が高すぎるから買うのを控えようと思っても自動で買われてしまいます。
また、貯金のように扱えるとは言え株ですから値段変動リスクはあります。
この先ずっと株価が上昇していくなら良いですが、万が一暴落してそのまま回復しなければ大損してしまうことになります。
とは言えこれは持株会に限った話ではありませんね。
4-2.リスクが集中する
給与と資産を勤務先に依存するので、リスクが集中します。
もしも会社が倒産なんていうことになった場合、株の価値は一瞬で暴落するので職を失う上に積み上げてきた貯金も失うことになります。
倒産にならずとも業績が悪化すればボーナスカットと株価暴落がセットで襲ってきますね。
あまり自社株に資産を集中するのは良くないです。
他の会社の株を買うなどしてリスクの分散をしましょう。
4-3.株主優待はもらえない
日本株は株主優待がもらえる会社がありますが、持株会だと株主優待をもらうことができません。
これは株式の保有名義が持株会だからです。
株主優待目当てで株を買おうと考えている方は注意が必要です。
ただし積み上げてきた株が購入単位(100株など)を超えている場合、自分名義の証券口座に出庫してもらうことで優待をもらうことができます。
持株会の窓口に問い合わせて出庫手続きをしてもらいましょう。
5. 持株会に入った方がいい場合
それは株価が伸びると判断した場合です。
自社の株価が安すぎる場合は、売上や利益が安定成長していて会社の成長が見込まれる場合に限り入会してもいいと思います。
今後株価が安定して伸びていくなら財産になります。
もし上場していない会社の場合、今後上場すれば一気に財産になることがあります。
ただし未上場株の場合は流動性が極めて低いので、売りたくても売れない可能性があることを考慮しておきましょう。
6. 持株会に入るよりも自分で株を買おう
持株会もいいですが、せっかくなら自分で好きな株を買ってみませんか?
持株会に入ろうか検討している人は株式投資に興味がある人だと思います。
それなら持株会に入るより自分で好きな会社の株を買ったほうが良いです。
自分の会社と共倒れになるリスクもなくなります。
世の中には魅力的な企業がたくさんあります。日本だけでなく世界に目を向ければもっと選択肢が広がります。
しかも米国株なら1株から買うことが出来ますし、ネットで手軽に買えちゃいます。
株を買うハードルはどんどん下がってきているのです。
7. おわりに
この記事では持株会について紹介しました。
・少額から株を買うことができる
・奨励金が出る
・自社株を買うことができる
・自由に売買できない
・リスクが集中する
・株主優待はもらえない
メリットとデメリットをよく比較して、入会するべきかを考えてみてください。
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私が株式投資を始めるまでの道のりです。
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