公開日 2018年7月17日 最終更新日 2021年9月25日
シャマブンです。
万年筆を長く使うために欠かせないことがあります。
それは洗浄です。
定期的に洗浄してあげることで、万年筆は一生使うことができます。
でも洗浄ってどうすればいいかわからない…。
そんな悩める万年筆初心者の方へ向けて、今回は万年筆の洗浄方法について解説します。
目次
万年筆を洗浄するタイミング
お気に入りの万年筆を大切に使うために、定期的に洗浄をしてあげましょう。
洗浄することで、買ったばかりのような快適な書き心地が復活します。
月に1回できればいいみたいですが、下記に当てはまったときに洗浄してあげれば大丈夫です。
1. インクの出が悪くなったと感じたとき
文字の書き出しにインクの出(インクフロー)がよくなかったり、文字がかすれるようなことがあれば洗浄のタイミングです。
万年筆は本来であれば筆圧をかけずに文字が書けます。
しかし、インクの出が悪くなってしまうと筆圧をかけないと文字が書けなくなってしまいます。
そのまま無理やりガリガリと文字を書いていると、ペン先を傷めてしまいます。
ペン先を洗浄することで、心地の良いインクフローに戻ります。
2. 長期間使用していなかったとき
洗浄せずに長期間使用しなかった場合は、ほぼ確実にインクが固まってしまっています。
そのまま新たにインクを入れても書くことができないので、洗浄してあげましょう。
ぬるま湯に1日浸けておけばキレイになります。
また、長期間使用しない場合は洗浄してから保管するとなお良いでしょう。
3. 違う色のインクを楽しみたいとき
万年筆には様々なインクがあって、自分にあったインクを探すのも醍醐味です。
インクを変えたいときも洗浄が必要です。
インクが混ざってしまうと、せっかくのキレイな色が台無しになりかねません。
キレイに洗浄して、よく乾かしてから新たなインクを入れてあげましょう。
洗浄方法
万年筆の洗浄には特別な道具もコツもいりません。
水で洗って乾燥させる。これだけです。
手順を見ていきましょう。
1. 水につけ置きする
まずは分解します。
ペン先とコンバータのみ洗浄します。
カートリッジ式のものはペン先だけでOK。
コップに水を入れ、ペンをゆすぎます。
コンバータ式のものは、水を出し入れするとキレイになります。
水に入れてもインクが出てこなくなるまで、水を換えながら洗います。
ガラスのコップを使う場合は、ペン先をぶつけて傷つけないように気をつけてください。
水に入れてもインクが出ていませんね?
こうなればあとは浸けておくだけです。
長期間使用しておらず、すっかりインクが固まってしまっている場合はぬるま湯につけると良いです。
1晩寝かせればだいたいはキレイになります。
2. しっかり自然乾燥させる
水から取り出して乾燥させます。
1日放置すれば乾きます。
間違ってもドライヤーなどは使わないでください。自然乾燥がペンに優しいです。
乾いたらインクを入れて完了です。
洗浄する前と書き心地を比較してみてください。段違いだと思います。
1番左が洗浄前、真ん中が洗浄後です。
インクの色が全く違いますね。インクを入れてから時間が経つと、インク中の水分が乾燥して色が濃くなってしまうようです。
ちなみに右は、洗浄中に代替で使っていた万年筆のコクーンです。インクを入れてから3日後くらいですね。
文字の見た目は変わりませんが、コクーンはカリカリとした書き味です。
まとめ
万年筆の洗浄方法を解説しました。
お気に入りの万年筆は、人生を共に歩む相棒です。
インクフローが悪いかな?と思ったら洗浄してみてください。
きっと快適な書き心地が帰ってきますよ。
関連記事
万年筆を布教してます。
フトアゴヒゲトカゲも布教しています。
この記事へのコメントはありません。