公開日 2018年4月16日 最終更新日 2021年9月27日
シャマブンです。
この記事では投資をしている人の永遠の悩み、生活防衛資金はいくらあればいいのかを考えてみます。
財産を全額投資に回しちゃダメなことはわかるけど、じゃあどれくらい現金を残しておけばいいの?
こう思っている投資家は多いのではないでしょうか。
かく言う私も、どの程度の現金を保有しておくべきか決めかねています。
現金が足りなくなったからと言って、株を売却したくないですもんね。
一般的に、生活防衛資金は3ヶ月~2年分が目安とされています。
かなり幅がありますね。
なにかがあったときのために、現金は一定額保有しましょうとよく言います。
では「なにか」とはなんでしょうか。そのあたりから考えていきたいと思います。
目次
1.生活防衛資金で生活を守れ
生活防衛資金とは読んで字の如く、「生活」を「防衛」するための「資金」です。
病気で働けなくなったり、リストラにあって仕事がなくなったりしたときのための生活費です。
株が暴落したときに、買いに向かうためのお金は生活防衛資金ではありませんので別に考えるべきです。
2.生活防衛資金は「安心」のためのお金
生活防衛資金は万が一の時の生活だけでなく、心の平穏も守ってくれます。
収入が無くなったら家賃も払えずご飯も食べられない…。そんな状況では安心して眠ることもままなりません。
なにかあっても生活に支障はないと思えるだけで普段から安心感を持つことが出来ます。
貯金がないせいで仕事を辞めて転職活動をすることが出来ず、ブラック企業に勤め続けるなんてケースもあるかもしれません。
生活防衛資金を用意しておくことで余裕ある行動が可能になります。
これは投資にも当てはまると思います。
生活費さえ確保していれば、たとえ株が暴落しても慌てて売ったりするようなこともなく冷静に判断が下せます。
生活に必要なお金は別にあるのですからね。
3.生活防衛資金は生活費の3ヶ月~2年分を目安に
ではいくら必要なのでしょうか。
一般的には生活費の3ヶ月分~2年分と言われているようです。だいぶ幅がありますね。
3ヶ月というのは、自己都合で退職してから失業保険がもらえるまでに3ヶ月の期間があるので、それまでの生活費を確保しておこうという考え方です。
2年は失業+入院など不幸な出来事が重なってしまったときに、生活再建まで余裕のある期間だという考え方です。
つまりこの考え方でいくと3ヶ月未満では少なすぎ、2年以上だと多すぎるということになります
なので、この範囲で貯めておけば良いと言えます。
この範囲内であれば、自分と家族が安心できる額を決めて貯めておくのが良いと思います。
大事なのは安心できる額を貯めることです。
この額については人それぞれで異なると思います。つまり、どこまで想定しておくか、ということです。
私の場合はまだ独身で、両親共に健康なので万が一仕事がなくなっても実家に転がり込むという選択肢を取ることが出来ます。
なので、そんなに大きな金額を貯めておく必要はないと考えています。
そういうわけにはいかないという人は多めに貯めておくということになりますし、自分はすぐ再就職出来ると考えている人は少なくても良いかもしれません。
そして結婚したり子供が出来るなど、人生のステージが進んでいくごとに防衛資金額を引き上げていけば良いと思います。
また結婚や車の購入など、予め大きく使うことがわかっているお金は別に確保しておきましょう。
4.倹約すれば生活防衛費も下がる!
生活防衛資金は生活費をベースに考えているので、倹約に努めて生活費を下げれば必要になる生活防衛費も少なくてすみます。
もしも2年分貯めておく場合は、1ヶ月の生活費が5万円違うだけで生活防衛資金は120万円も変わってきます!
倹約は投資資金の捻出にもなりますので、積極的に行いたいですね。
5.他にも収入源を持つことで安心を得る
一方の収入が途絶えてしまっても、別の収入源で補うことが出来るのであれば大きな金額を用意する必要もなくなります。
例えば株の配当収入であったり家賃収入など、自分が働かずとも入ってくる収入が望ましいですね。
入院して体が動かせなくなっても、関係なく収入が入ってきます。
複数の収入を持ちそれらを育てることも、生活防衛資金の確保になるのかもしれません。
6.生活防衛資金の預け先は普通預金がおすすめ
生活防衛資金は流動性が重要となりますので、すぐに引き出すことの出来る普通預金が良いでしょう。
普段使用している口座でも専用に口座を開いても大丈夫です。
ただし、すぐに取り出せるからと言ってタンス預金はダメです。
タンス預金は災害などのリスクが大きいです。ちゃんと銀行口座に預けましょう。
7.生活防衛資金があれば保険が不要に?
ある程度の資金が貯まったら保険を見直してみましょう。不要なものがあるかもしれません。
例えば医療保険は入院費を補ってくれるものが多いと思いますが、これは生活防衛資金で補うことができます。
このように生活防衛資金があれば不必要になる保険はなくしてしまうか、補償額を引き下げて支払う保険料を安く抑えましょう。
そうすれば追加で貯金することもできます。
8.おわりに
この記事では生活防衛資金について考えてきました。
ポイントをまとめます。
・生活防衛資金は心の平穏を守るお金
・貯める額は生活費の3ヶ月~2年分が目安
・倹約に努め他の収入を得ることでも目的は果たせる
生活防衛資金は安心のための貯金です。自分に合った貯金額を確保しておきましょう。
私は生活費3ヶ月分の45万円を目安にしたいと思います。
それではまた。
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